2012年5月12日土曜日

くらし_健康づくり・献血_うつ病の基礎知識_帯広市


 厚生労働省が3年ごとに行っている調査によると、平成8年には43.3万人だったうつ病等の気分障害の総患者数は、平成20年には104.1万人と12年間で2.4倍に増加していました。うつ病は自殺の重要な要因です。うつ病についての知識を深め、早期発見・早期治療につなげていきましょう。

1.「うつ病」とは

 うつというのは、精神的なエネルギーが低下して、気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったり、おっくうだったり、なんとなくだるかったりして強い苦痛を感じ、ほとんど毎日、日常の生活に支障が現れるまでになった状態です。
 眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。

 うつ病は、� �神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、より辛く感じられるという、悪循環が起きてきます。


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2.うつ病のサイン・症状

 うつ病と診断する目安として、次のような症状のうちいくつかが2週間以上ずっと続く、というものがあります。一つ一つの症状は誰もが感じるような気分ですが、それが一日中ほぼ絶え間なく感じられ、長い期間続くようであれば、もしかしたらうつ病のサインかもしれません。


自分で気づく変化

  1. 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
  2. 何事にも興味がわかず、楽しくない
  3. 疲れやすく、元気がない(だるい)
  4. 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)
  5. 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
  6. 食欲がなくなる
  7. 人に会いたくなくなる
  8. 夕方より朝方の 方が気分、体調が悪い
  9. 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
  10. 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
  11. 自分を責め、自分は価値がないと感じる など

周囲が気づく変化

 うつ病では、自分が感じる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。


肥満の物語
  1. 以前と比べて表情が暗く、元気がない
  2. 体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感)が多くなる
  3. 仕事や家事の能率が低下、ミスが増える
  4. 周囲との交流を避けるようになる
  5. 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
  6. 趣味やスポーツ、外出をしなくなる
  7. 飲酒量が増える など

 これらは、あくまでも目安です。
 あてはまるかな?と思ったら、まずは専門家に相談しましょう。

▼専門家のいるところ
 ・精神科
 ・心療内科

▼どこに行けばいいか分からない時に相談するところ
 ・かかりつけの医師
 ・帯広保健所      こころの電話相談 (電話:0155-21-9110)
 ・帯広市健康推進課 こころの健康相談 (電話:0155-25-9721)


3.高齢者のうつ病

 高齢者の生活は、近親者との死別や身体機能の低下(体力の低下、骨・関節などの障害、視力・聴力の低下)、これまで出来たことが出来なくなるなど、大小の喪失体験に囲まれており、それらをきっかけに「うつ病」になりやすくなります。


うつ病うつ病の経済

特徴

  • 「症状がそろっていないうつ病」の頻度が高く、見逃されやすい。
  • 意欲や集中力の低下が目立つ。
  • 身体の不調を主に訴える場合も多い。「疲れやすい」「あちこちが痛い」など。
  • 漠然とした不安感が主な訴えの場合がある。そのため、背後にあるうつ病を見落としやすい。
  • 認知症と間違われやすい。記憶力の衰えに関する訴え(「物覚えが悪くなった」「物忘れが増えた」)がうつ病の症状である事がある。特に65〜75歳の高齢者でその傾向が強くなり、認知症外来を受診する患者の5人に1人はうつ病であると言われている。
  • 「血管性うつ病」の人がいる。脳卒中の後遺症や症状が現れない程度の小規模な脳梗塞などのため� �なる「うつ病」。

4.
うつ病の治療 

 うつ病の治療法は、1人ひとり違います。
 
 典型的なうつ病ならば薬物用法の効果が期待できます。性格や環境の影響が強い場合は精神療法的アプローチや時には環境の整備が必要になります。他の病気や薬が原因の場合は病気の治療や薬を変えることを考えなくてはなりません。休職についても、休養が必要な場合とむしろ仕事を続けた方がいい場合もあって、この点でも方針はひとつではありません。
 
 うつ病とひとくくりに考えて治療を受けるのではなく、うつ病にはいろいろあって、治療法もひとつではないことを知っておくことが大切です。自分のうつ病と、ほかの人のうつ病は違うものであり、治療法も1人ひとり違っていて当たり前なの� �す。

【関連リンク】
こころの耳〜ご存知ですか?うつ病〜
厚生労働省:知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス
UTU-NET「うつをこえて」ホームページ



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