Open ブログ: ◆ 快適な睡眠(不眠を治す)
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夜の寝付きが悪い人が多い。そこで酒や睡眠薬に頼る人が多い。
しかし、酒や薬は、健康によくない。長期的には健康を害して、寿命をかなり縮めるだろう。大酒飲みの場合は、寿命が相当縮まる。
それだけならまだしも、睡眠の質が悪化することで、昼間の知的活動が低下する。酒や睡眠薬に頼るのは、「百害あって一利なし」に近い。
( ※ 一利ぐらいはある。全然眠れないのよりは、マシだ。だが、一利はあっても、百害は消えない。)
では、どうすればいいか? 不眠症を治して、ちゃんと眠れるようにする、うまい解決策を示そう。それは、技巧的にうまいというよりは、物事の本質を解決する方法だ。
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睡眠の本質は、何か? あるいは、不眠の本質は、何か?
人間というものは、そもそも、きちんと眠れるようになっている。「自分はよく眠れない」と思っている人も多いようだが、実は、そういう人は人口の3割ぐらいになっている。中年以上では5割ぐらいになっているかもしれない。(若い人は問題がないようなので。) そんなに多くの人が「自分は例外的に不眠体質だ」と思うのは、まったくおかしい。
とすれば、そこには、個人的な体質とは別の問題があるはずだ。では、それは何か?
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ここで、個人的な体験を示そう。
私の場合は、酒で眠っていた。最初はお酒は一口飲むだけで簡単に眠れた。だが、年月がたつと、酒量をどんどん増やさないと寝付けなくなった。そのうちだんだん酒量が増えて、胃腸を壊すほどになってしまった。
そこで、一念発起、方針を転換した。その方針転換が成功した。そして、成功したあとで、結果的に考え直すと、本質が判明した。
「不眠症と酒量というのは、因果関係にあるのではなく、循環関係にある。一つを取ると、もう一つを取り、悪循環に陥る。これを解決するには、悪循環を脱するしかない」
説明しよう。
「不眠症だから酒を飲んで眠る」(または睡眠薬で眠る)
と人々は思い込んでいる。つまり、次の因果関係を想定している。
不眠症 ⇒ 酒
こういうふうに、原因と結果があると信じている。なるほど、それはある意味、正しい。
しかし、これと同時に、逆の因果関係も成立する。
酒 ⇒ 不眠症
つまり、酒を飲むせいで、不眠症になる。(寝付きが悪くなる。)
そして、この両者が相互的にからまることで、次の悪循環が発生する。
酒 ⇒ 不眠症 ⇒ 酒 ⇒ 不眠症 ⇒ 酒 ⇒ 不眠症 ⇒ ……
このような悪循環から脱せないことが、不眠症の本質だ。
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ここで、問題だ。
なぜ、次の因果関係が成立するのか?
酒 ⇒ 不眠症
これは、次のことによる。
「酒を飲むと、睡眠の質が低下して、眠りが浅くなる」
たとえば、夜中にはトイレに立つ。朝には寝起きが悪くなる(目覚めが良くない)。これは症状だが、その本質は、「睡眠の質が低下して、眠りが浅くなる」ということだ。そして、その理由は、酒である。(夜中に肝臓が働き続けるので、肉体が休まらない。健康も害する。)
こうして、酒のせいで、目覚めが悪くなる。
これを治すには、どうするか? 通常、日中の活動度を上げるために、コーヒーを飲む。しかし、コーヒーを飲むと、深夜の寝付きが悪くなる。また、コーヒーを飲まなくても、午前中の活動度が低下して、午後や夜の活動度が上がるために、深夜の寝付きが悪くなる。
というわけで、次の因果関係が生じる。
酒 ⇒ 夜の眠りが浅くなる ⇒ 朝と午前中の活動度低下 ⇒ (コーヒー)
⇒ 午後と夜の活動度向上 ⇒ 不眠症(寝付きが悪くなる)
最初と最後をつなげば、次のようになる。
酒 ⇒ 不眠症(寝付きが悪くなる)
こうして、因果関係は説明された。
そして、この因果関係が成立することで、先に述べた悪循環が発生する。つまり、「不眠症を酒で解決する」と思い込んでいたら、実は、酒こそが不眠症の原因だったのである。
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この問題を解決するには、どうすればいいか? もちろん、悪循環を脱すればいい。
しかし、悪循環を脱するというのは、簡単ではない。いったん悪循環に嵌まったら、そこから脱するのは、簡単ではないのだ。次のような図を見るとわかる。
_∧_
線がつながっていないが、線をつなげて、見てほしい。左の _ と 右の _ の間には、 ∧ という山がある。一方の安定状態 _ から、他の安定状態 _ に移るには、この ∧ を乗り越える必要がある。しかしそれは、「山を乗り越える」という困難がある。
ただし、いったん山を乗り越えれば、あとは持続することは簡単だ。そして、山を乗り越えるために必要なのは、酒でもなく、睡眠薬でもなく、意思だけなのである。そして、意思というものは、努力は必要だが、薬などの物質は必要でない。
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こうして、不眠症を解決する方法はわかった。その方法は、酒でもなく、睡眠薬でもなく、「不眠症を解決しよう」という意思だけだ。その意思以外には、何もいらない。意思だけあれば、すべては解決する。
では、どういうふうに? (そこが肝心だ。)
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「不眠症を解決しよう」という意思とは、何か? 次の三点セットだ。
・ 酒は一切飲まない。
・ コーヒーは一切飲まない。
・ 朝は、つらくても、無理して起きる。
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それぞれ、説明しよう。
(1) 酒は一切飲まない。
酒は一切飲まない。酒そのものに、不眠症を起こす効果がある。だから、夕食時にも飲まないし、夕食後の晩酌もやめる。宴会などで酒を勧められても、酒は飲まない。(もし飲んだら、「そのせいで不眠症になる」と思った方がいい。)
(2) コーヒーは一切飲まない。
酒を飲むと、午前中の活動度が低下するので、コーヒーを飲みたくなる。しかし、コーヒーのせいで、寝付きが悪くなる。だから、コーヒーは一切飲まない。悪循環を脱しようとしている初期には、寝起きが悪いので、どうしてもコーヒーを飲みたくなるが、たとえ飲みたくても、我慢する。いったん我慢していれば、1週間ぐらいするうちに、コーヒーなしでも済むようになる。(悪循環を脱して、寝起きがよくなるからだ。)
この1週間を乗り越える意思が必要だ。どうしても眠気が出たら、5分間ぐらいの昼寝を何度か取ればいい。うつらうつらとしながら、頭を休める。そうすれば、眠気から逃れることが可能だ。
(3) 朝は、つらくても、無理して起きる。
悪循環から脱するため、一番最初にやるべきことは、「早起き」である。いつもよりも 30分か1時間ぐらい早く起きる。こうして、その日を睡眠不足状態にもっていく。(そうすれば、ずっと眠いので、夜の寝付きはよくなる。)
したがって、悪循環から脱する最初の日には、眠くて仕方ないし、かなりつらい。これが困難のピーク(つまり山)である。これを乗り越えるには、かなり強い意思を必要とする。特に、酒を飲んだ後は、朝の寝起きが悪いので、早起きしようとすると、大変だ。しかしそれでもとにかく、早起きする。目覚まし時計を早めに設定して、強引に早起きする。
やる日は、週休二日制の土曜日にやるのが最適だ。その後、土曜日と日曜日は、慢性的に眠くて仕方ないが、とにかく、眠いのを我慢して、起き続ける。こうして寝不足状態のまま、深夜になるのを待ち、深夜には早寝する。
早起きを土曜日と日曜日に続ければ、早起きの体質になっていくので、月曜日には何とかなる。(月曜日には早起きしても、昼間は眠くならない。そろそろ慣れてくる。)
以上の (1)(2)(3) を一週間ぐらい続ければ、悪循環を脱する。つまり、不眠症は治る。(たいていの人は。)
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以上は、原理だ。ただし、原理だけで片付くほど、現実は甘くない。そこで、困難を乗り越えるために、補足的に三つを示そう。
(i)早寝
眠くて仕方ないようであれば、早寝をすればいい。「今日は疲れたな」と思ったら、ダラダラ起きていないで、いつもよりも1時間ぐらい早めに寝るといい。早寝はまったく問題がない。
なお、寝付きが悪いときには、寝る時間をいつもより30分か1時間ぐらい遅らせてもいいが、その場合も、朝の起きる時間を遅くしてはいけない。早寝はいいが、朝寝坊は絶対禁止。朝寝坊をしたら、その分、不眠症が悪化すると思った方がいい。
とにかく、寝不足を解決するには、朝寝をせずに、(夜に)早寝をする。これ、重要!
(ii)バイオリズム
昼夜のバイオリズムがある。バイオリズムは、昼間は高く、深夜は低い。その波状のバイオリズムを崩さないことも大切だ。次の二点。
・ 体温。(昼間は運動などで体温を高め、就寝前には体温を下げる。)
・ 照度。(昼間は明るい陽光を浴び、就寝前は室内照度を落とす。)
(iii)酒
神経が異常に興奮しているときに限っては、酒を許容する。ただし、一口だけだ。おちょこで一杯ぐらい。
これでも効果がある。つまり、異常に興奮した神経を休めることができる。というのも、普段から酒を断っているからだ。(逆に言えば、特別な場合に少量の酒が有効になるようにするには、普段から酒を断っておく必要がある。そうすれば少量の酒が多大な効果をもつようになる。)
ただし、留意すべき点がひとつある。酒を一口飲むとしても、寝る直前ではダメだ、ということだ。寝る直前に飲むと、酒が体に残る。すると眠りが浅くなる。(トイレにも立ちやすくなる。) これを避けるには、寝る直前でなく、寝る 30分〜1時間以上前に飲めばいい。その間に、異常に興奮した神経を休める。その後は、通常のように寝る。
とにかく、酒そのものを睡眠薬のかわりにしてはいけない。酒は、(起きているときの)神経安定剤にはなるが、睡眠薬にはならない。(というか、睡眠薬がわりにしてはいけない。睡眠を浅くするし、体質を不眠体質にする。)
(iv)牛乳と軽食
寝付きを良くする方法として、次の二点もある。必ずしも有効とは言えないが、人によっては実施してもいい。ただし、寝る直前ではなく、30分〜1時間ぐらい前だが。
・ 温めた牛乳 (寝付きをよくする。)
・ 軽い食事 (パンを一切れ。すき腹をしのぐ。)
温めた牛乳が寝付きをよくする、というのは、よく言われている。
軽い食事は、「すき腹で眠れない」という状況を防ぐためだ。腹がふくれると瞼が重くなる、という現象だ。(ただし、食事を取ると、血糖値が上がるせいで、かえって頭が冴えてしまう、という逆効果があるかもしれない。必ずしも効果があるわけではない。人それぞれだ。)
ついでに、補助的な方法も示す。これらを併用してもいい。
(A) コーヒーの代わり
コーヒーをやめた場合は、そのかわりに、次の二点を補給するといい。
・ 水分 (お茶・紅茶・果汁など。血圧低下を防ぐ。)
・ 糖分 (朝食が不足した場合に、頭脳のエネルギー補給。)
水分は、血圧を高めて、集中力を高めるのに必要だ。
糖分は、脳のエネルギーである。これが必要だということは、さまざまな実験などで検証されている。たとえば、朝食抜きの生徒は午前中の集中力が途切れやすい、という報告がある。
(B) 眠くなる本
寝付きが悪くて、なかなか眠れないときには、「眠くなる本」を読むといい。これはすごく効果がある。
仕事関係の本なんかは、「眠れなくなる本」であり、読めば読むほど頭は冴える。逆に、「読みたくもないのに強制される本」ならば、読めば自然に眠くなる。具体的には、次のものを暗記すればいい。
・ 国語辞典
・ 英和辞典
これで日本語や英語の単語を暗記していく。2ページぐらい続けると、頭が疲れて、眠くなる。効果は抜群だ。
国語辞典は英和辞典は、手持ちのものを使えばいい。
なお、「一石二鳥」で英語力アップをめざすのであれば、便利な本もある。英英辞典のたぐいだ。下記のような。
1番目の Merriam-Webster's Vocabulary Builder は、面白すぎるようなので、寝食を忘れて読んでしまう危険もなきにしもあらずだが、英語力がそんなに高くなければ、眠くなるだろう。 (^^);
(C) 関連書籍
眠る方法を教える書籍もある。私は読んだわけじゃないから、お勧めするわけではないが、とりあえず情報として示しておく。(うまく行けばめっけもの、というところか。)
【 関連商品 】
安眠のために役立つ安眠グッズはないか、と探してみたら、これ。
→ Amazon 安眠商品 一覧
つまり、いわゆる安眠グッズというもので、効果的なものは、何もない。
ただし、心を安らかにする自然音(寄せては返す波の音)の CD というのは、いくらかは効果があるようだ。
それとは別に、「音がうるさくて眠れない」というような場合には、耳栓がものすごく有効だ。飛行機や夜行バス・夜行列車などに乗るときには、(人によっては)必須品となるだろう。
【 関連サイト 】
下記にも情報がある。
→ 秋の夜長に快眠するための「7つのコツ」
→ 快眠7つのコツ
これによるとやはり、酒は、眠る直前はダメで、1時間以上前ならばいいようだ。また、量は少量だ。
[ 余談 ]
おまけの話。
本項の方法を実行すると、すばらしい効能がある。それは、
「肩凝りがなくなる」
ということだ。次の二点が理由だろう。
・ 昼間は、コーヒーで無理に神経を興奮させることがなくなる。
・ 夜は、酒がないので、深く熟睡できる。
また、もう一つ、効能がある。それは、
「睡眠が深くなるので、睡眠時間が1時間ぐらい短くなる」
ということだ。ついでだが、このことは、「夜中にはトイレには立たなくなる」ということも関連する。
酒をやめれば、そういう効果が付随するのだ。……だが、何より大切なのは、健康な体質になるということだ。
コーヒーや酒というものは、健康を破壊する効果がある。若いときはともかく、年を取れば、その弊害ははっきりと出るようになる。コーヒーや酒など、捨ててしまおう! それらは煙草と同様に有害である。
コーヒーや酒など、なくても全然、問題ない。 Sex と同様に。 ( ← これ、嘘。 (^^); )
【 追記 】
コーヒーよりは、紅茶がお勧めだ。「紅茶で能率アップ」という話がある。
→
紅茶にもカフェインが入っている。コーヒーがどうしてもほしい、という人は、コーヒーの代わりに、紅茶がいいだろう。
ただしコーヒーがなくても済むなら、ただの水でもいいし、麦茶でもいい。(それでも水分は補給した方がいい。)
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