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宿命と運命と天命について考えてみました。3つに共通している文字は「命」の意味です。命は辞書には「生き物が生きて行くための源となる力」とあります。語源は諸説あります。「命のいは息吹くのいで、息を意味し、ちは霊を意味し、命の根源の霊力を表している」との説もあります。聖書では、神様が土から人を作り、鼻から息を吹き込んで命を与えたと書いてあります。命がなければ、人は単なる物質の塊にすぎません。
[宿命]宿る命です。生まれる前から定まっている条件や環境などです。例えば、男女の性別や肉体的なこと、両親や生まれた家の貧富、生まれた国や時代などがあります。宿命は変えることができません。宿命を嘆いたり、恨んだりしてもどうしようもないことです。ありのまま受け入れ、その条件の中で、どのように生きるかを考えることが大切です。
[運命]運ばれる命です。ですから運命は待っているものでなく受け取る必要があります。だれが運んでくるかというと命ですから人です。運命の出会いは、まさに運ばれてきた命との出会いです。良い人と会えば運命が開けますし、悪い人と会えば運命が閉じてしまいます。人との出会いが縁になります。会う人によって運命は、幸運にも不運にもなります。
運ばれてくるものを受け取るためには、扉を開かなければ受け取れません、扉を閉じたままではせっかく運んできてくれた命を受け取ることができません。扉は心の入り口です。開いた心が必要です。閉じた心では、せっかくの運命も入れずに素通りしてしまいます。開いた心と閉じた心の違いは以下になります。
・開いた心:利他的、受容的、肯定的、積極的
・閉じた心:利己的、批判的、否定的、消極的
自分のことしか考えないで、非難や悪口ばかりを言って、何もしない人と付き合いたいと思う人はいません。ですから運も運ばれてきません。運のいい悪いは自分の心ひとつです。運は、外にあるのではなく自分の中にあるといえます。運命は変えられます。
[天命]天から与えられた命です。人は生まれる時に神様と約束をしてくるといわれています。でも残念ながら生まれる前のことですから忘れてしまって約束を思い出せません。人は赤ちゃんの頃のことでさえ思い出せないのですから無理もないことです。おっぱいを飲んでいたころのことを思い出せないのはちょっと残念な気がします。
寝る時に「神様とどんな約束をして生まれてきたのだっけ?」と考えて眠ると起きた時になんとなく分かる。かもしれません。あてにはなりませんが試してみてください。
誰との約束でも守るべきものですが、まして、相手は神様ですから絶対に守るべきです。約束を守るために命を使います。神様との約束を守るための活動が、使命(Mission)です。使命は使わされた者としての当然の務めです。
時にはボッーとでも、自分の宿命、運命、天命、使命について考えてみるのも、生きる力になるのではないでしょうか。
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